カードローンの金利はどのようにして決まるのか?

お金を借りようとカードローンのホームページを見てみると、「金利:○○%〜○○%」のように、ある程度の幅を持たせた数値が書いてあります。

 

どうして何パーセントという決まった数値じゃないの?と疑問に思われる人も多いので、ここでは金利について解説をしていきます。

 

借りる金額によって金利は変わる

お金を借りる時の金利は、国の法律によって厳密に定められていますが、実は借りる金額によって上限金利が異なるのです。

 

▼借り入れ金額による上限金利の違い

10万円未満 10万円以上100万円未満 100万円以上
年利20% 年利18% 年利15%

 

大きな金額を借りると1%の違いでも大きな違いとなるので、借りる金額が大きくなるほど金利は小さくなるように設定されています。

 

カードローン会社は、この上限金利の中で自社で貸出金利を定めているのです。

 

借りる人によって金利は変わる

意外と知られていないのが、人によって金利が変わるという点です。

 

これにはカードローン特有のシステムが大きく関係しています。

 

通常、銀行などから融資を受ける場合には、担保や保証人が必要で、マイカーローンや住宅ローンなどというように利用目的が定められていますが、カードローンは担保・保証人が不要で、利用用途を問わないフリーローンです。

 

借りる側:担保も保証人もいらないので利用し易い
貸す側 :担保も保証人もないので貸し倒れのリスクがある

 

こうした相反する思惑があるのですが、貸し倒れのリスクを最小限に抑えるために、個人の信用情報を元に審査が行われるのです。

 

つまり、申込者が積み上げてきた信用情報が担保(消費者信用産業という)となり、それに見合った金額を融資してくれる無担保無保証融資というのがカードローンです。

 

そしてその信用情報は人それぞれに異なります。

 

公務員として勤続15年のAさん
派遣で1年しか働いていないBさん

 

この2人では、返済能力を含めた信用力が異なるのは当然です。

 

勤続年数も長くて職業も堅いAさんは、「急に会社を辞めて逃げてしまうリスクも少なそうだ…」と貸す側からすればリスクが少なく、一方でBさんはリスクが高い融資先と捉えることができます。

 

あくまでこれは極端な例ですが、こうした信用情報以外にも、今までの利用実績によって優遇金利を設定してもらえる場合もあります。

 

つまり、同じ30万円を借りていても、AさんとBさんで金利が同じだとは限らないということです。

 

今までに3回の利用実績があるAさん
今回が始めての申し込みのBさん

 

信用情報の審査だけでは、その人の返済意思までを見抜くことは不可能です。

 

となれば、今まで3回の完済をしてくれたAさんは信用のある人物となり、初めてのBさんは信用がありません。

 

「じゃあ、今まで利用してもらってるAさんには優遇金利を設定してあげようか」となるのが、貸す側の当然の心理ですよね。

 

一見さんと常連さんの待遇に差(=金利の差)が出てしまうというわけです。

金利は景気と連動している

お金を借りる際にネックになる金利ですが、常に固定している訳ではなく実は変動しています。
この変動は、世の中の景気に大きく関わっているのですが、その景気と金利の関係を詳しく見ていきましょう。

 

景気が良い状態

景気がよいということは、私たちの収入(給料)が増えます。そうすると、今まで欲しかったものを買ったり、旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、投資をしたり、というようにお金を使うようになりますね。

 

結果、世の中には多くのお金が流通します。お金をみんなが使う傾向にある時期です。

 

しかし、この状態が長く続くとインフレの状態が起こります。

 

お金を持っている人が増えれば、それに伴って物価がどんどんと高くなり、カードローンの金利もそれに合わせて高くなります。よって、景気がよいときはカードローンの金利は高めに設定されます。

 

景気が悪い状態

景気が悪いと私たちの収入も少なくなります。そして先行きが心配なので消費活動にもあまり積極的にならず、なるべく貯蓄に回そうと節約をする人も多くなるので、世の中に流通するお金も減ってしまいます。

 

そこで、消費者にお金を使ってもらえるように、世の中の流通貨幣が増えるようにと、カードローンなどの金利は低くなります。

 

金利を低くすれば、お金も借りやすくなり世の中の流通貨幣も増やすように促せます。

 

このように、金利の変動は世の中の景気に伴って変動します。

 

金利を変動させることで借り入れの意欲を調整し、結果として世の中の景気に影響するように働きかけているといってもよいでしょう。

 

これはカードローンの金利だけにとどまる話ではなく、一般的にお金の貸し付けを行う銀行の金利にも同じ事が言えます。